総額100万円以上貰えるかも! 国から貰える「年金生活者支援給付金」って?

ゆるり

ゆるり です。
制度とお金の専門家。
令和7年度社労士試験合格、
FP2級、年金アドバイザーの資格を所持。
市役所にて約10年間、社会保障制度の運営に従事しておりました。
これまでの経験を活かして、皆さんにお得な制度やお金の情報をお届けします!

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1年金

「年金が毎月あと1万円でも増えたらなぁ……」

そんな風に思われている皆さんに朗報です!

今回ご案内するのは「年金生活者支援給付金」という制度です。この制度を知っていれば、生涯において総額120万円近く、年金をお得に受け取ることができるかもしれません。

逆に言うとこの制度ですが、たとえ受給できる対象者になっていたとしても、申請しなければ1円も受け取ることができないんです。そうした勿体無いことにならないよう、「自分が制度の対象になっているか」また「申請漏れをしていないか」について、今一度確認してみてくださいね。

そもそも年金生活者支援給付金って?

この制度は、年金に上乗せされる給付金制度のことです。

年金生活者支援給付金は、令和元年10月1日から始まったばかりの、年金としては比較的新しい制度です。令和元年10月1日というのは、日本の消費税率が8パーセントから10パーセントに引き上げられた時期でしたね。この年金生活者支援給付金は、引き上げられた2パーセント分の消費税率を活用して、年金を含めても所得が低い方の生活を支援するために、年金に上乗せして支給するものとして始まった制度です。しかもこの給付金は、期限の決まった時限措置ではなく、支給要件を満たしている限り、恒久的にずっと受け取り続けることができるものです。生涯を通して、年金に上乗せして給付金を受給できるなんて、とても嬉しい制度ですよね。

どんな人がもらえるの?

年金生活者支援給付金には3つの種類があります。そして、それぞれの制度によって、対象となる要件が異なっています。

引用:厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/nenkinkyuufukin/

簡単に言いますと、下記3つの要件にまとめることができます。

年金生活者支援給付金を受給するための主な要件

  • 各種「基礎年金」を受給していること(老齢・障害・遺族)
  • 受給者本人の収入要件を満たしていること(老齢・障害・遺族)
  • 世帯全員が市町村民税非課税であること(老齢のみ)

いくらもらえるの?

年金の加入月数や、保険料納付額などによって異なりますが、およその金額は次のようになります。

【毎月もらえる受給額(令和7年度)】

老齢基礎年金受給者:約5,450円

障害基礎年金受給者:障害等級が2級の方 5,450円

障害等級が1級の方 6,813円

遺族基礎年金受給者:5,450円

申請方法は?

申請方法は、新規で年金を申請する方か、既に年金を受給している方かで異なります。

① 新規申請の場合

新規で年金を申請する場合は、新規申請時に一緒に、給付金も申請してください。老齢基礎年金申請者の場合、年金を受け取るために必要な年金請求書に同封されています。

② 既に年金を受給している場合

新たに年金生活者支援給付金を受け取ることができる方については、年金生活者支援給付金請求(はがき型)が、毎年9月に日本年金機構から送付されます。こちらのはがきが届いたら、日本年金機構に送付するなどして、申請してくださいね。

引用:日本年金機構 https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/tetsuduki/sonota-kyufu/shienkyufukin/seikyu/ta.html

申請しているか確認するには?

年金って、たくさん申請書があって、自分がどんな手続きをしたのかよく分からないですよね。それでは最後に、自分が年金生活者支援給付金を受給しているか確認する方法についてお伝えします。

年金生活者支援給付金は、毎年物価の変動などに応じて、金額が変わります。そこで4月分から支給される年金生活者支援給付金の支給金額をお知らせする「年金生活者支援給付金支給金額(改定)通知書」が、受給者には届くようになっているんです。

引用:日本年金機構 https://www.nenkin.go.jp/faq/jukyu/seido/sonota-kyufu/shienkyufukin/kaiteitsuchi/tsuchisho.files/tougou01.pdf

つまり、上記の通知が届いているようであれば、きちんと給付金の申請ができていると言うことになりますので、安心してくださいね!

以上、ゆるりがご案内しました。

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