突然ですが皆さん。毎年誕生月になると、日本年金機構からこのような通知が届いていると思うのですが、見覚えはあるでしょうか？
引用：日本年金機構https://www.nenkin.go.jp/service/nenkinkiroku/torikumi/teikibin/teikibin.html
この通知は「ねんきん定期便」と呼べれるもので、年金制度への理解を深めていただくことなどを目的に、毎年日本年金機構から送付されるハガキなんです。ですが年金の専門用語も多くて、意味を理解するのは大変ですよね。
「ハガキは見たことあるけれど、よく分からないから読んでいない」「大切なものだと思うけれど、中身は開けないでタンスの奥にしまってある」市役所で働いていた頃、こんなお声をよく聞くことがありました（笑）
ということで、今回の記事ではそんな皆さんのために、この「ねんきん定期便」がどういった通知なのかについて、分かりやすく解説したいと思います！
ねんきん定期便の種類は？
ねんきん定期便は、送付される年齢によって、送付形式が「ハガキ」もしくは「封書」に分かれます。35歳、45歳、59歳の時にはより詳細な内容が送付されることになり、ご自身の年金記録を見直す一つのきっかけになると思われます。
引用：日本年金機構
届いたら何をしたらいいの？
基本的に何か届出をする必要はありません。
「ねんきん定期便」に書かれている年金加入記録について、「もれ」や「誤り」がないか確認し、もし「もれ」などがあれば、「年金加入記録回答票」を年金機構に提出するか、年金事務所にご相談ください。
ハガキには何が書いてあるの？
今回は最も対象者が多いハガキの様式について確認していきます。
「ねんきん定期便」は50歳未満と50歳以上の方とで形式が異なります。50歳以上の場合は、年金を「繰下げ受給」した場合、受給開始年齢ごとにどれくらい年金額が増額するかなどについて詳しく試算がされている点が特徴です。なお、繰下げ受給については、過去記事「繰上げ・繰下げ受給をすると、天引きされる税金や社会保険料はどれぐらい変わるの？」にて解説しておりますので、良ければ合わせてご参照ください。
50歳未満の場合
「ａ照会番号」「ｂこれまでの加入実績に応じた年金額（昨年）」「ｃこれまでの加入実績に応じた年金額（今年）」「d国民年金（第１号・第３号）納付状況」「e 加入区分」「f 標準報酬月額・標準賞与額・保険料納付額」「g 公的年金シミュレーター二次元コード」「ｈこれまでの保険料納付額（累計額）」「ｉこれまでの年金加入期間」「ｊこれまでの加入実績に応じた年金額」「k お客様へのお知らせ」「l お客様のアクセスキー」「m音声コード」が書かれています。特に赤字部分についてはきちんと確認しておくことをオススメします。
各項目の詳細については日本年金機構のHPよりご確認ください。
50歳以上の場合
「a照会番号」「b老齢年金の見込額」「c老齢年金の見込額（70歳・75歳まで遅らせた場合）」「d国民年金（第１号・第３号）納付状況」「e加入区分」「f 標準報酬月額・標準賞与額・保険料納付額」「g公的年金シミュレーター二次元コード」「ｈこれまでの保険料納付額（累計額）」「ｉこれまでの年金加入期間」「j老齢年金の種類と見込額（年額）」「k基礎年金」「l 厚生年金」「mお客様へのお知らせ」「nお客様のアクセスキー」「o音声コード」が書かれています。特に赤字部分についてはきちんと確認しておくことをオススメします。
各項目の詳細については日本年金機構のHPよりご確認ください。
参考：
紛失したらどうしたらいいの？
再発行することが可能です。
「ねんきん定期便・ねんきんネット専用番号」（日本年金機構：https://www.nenkin.go.jp/section/tel/teikibin-n_net.html）に再発行の依頼をすると、2～3カ月程度で再発行されます。
また「ねんきんネット」では、電子版「ねんきん定期便」を確認することが可能です。
皆さんの将来の生活を支える、大切なお金の話です。せっかくの通知ですので、是非お手元に届いたら、この機会に内容を確認してみてくださいね。
以上、ゆるりがご案内しました。
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