毎月たった400円!コスパ最強の年金増額術「付加年金」って?

ゆるり

ゆるり です。
制度とお金の専門家。
令和7年度社労士試験合格、
FP2級、年金アドバイザーの資格を所持。
市役所にて約10年間、社会保障制度の運営に従事しておりました。
これまでの経験を活かして、皆さんにお得な制度やお金の情報をお届けします!

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1年金

「フリーランスで頑張っているけれど、将来の年金額が不安だなぁ」「少しでも年金額を増やす方法はないかしら」

そんな悩みをお抱えの皆さん。まずはこちらの表をご覧ください。

参照:日本年金機構 https://www.nenkin.go.jp/oshirase/taisetu/2025/202504/040102.html

自営業者やフリーランスなどが受給する「老齢基礎年金」は、満額で月額69,308円程度なのに対し、会社員などが受給する「老齢基礎年金+老齢厚生年金」は、夫婦2人で月額平均232,784円です。掛金がそもそも違うとはいえ、これだけ年金額に大きく差があると、自営業者の方などは将来に対して不安になってしまいますよね。

そんな自営業者・フリーランスの方に朗報です。こうした年金額の差を少しでも無くすために、国民年金保険料に上乗せして掛けることができる「付加保険料」という制度があります。この制度は、掛けた分の保険料の元が、たった2年でとれてしまうという、驚きのコスパの良さが魅力の制度です。

今回はそんな「付加年金」の保険料額、将来の増額見込み額について、分かりやすく説明します。

「付加年金」ってどんな制度?

国民年金の保険料は定額ですが、プラスで月額400円を納めることにより、その分は老齢基礎年金に上乗せされます。

この月額400円の保険料のことは付加保険料、上乗せされる年金は付加年金と言います。

付加保険料の納付を希望する人は、お住まいの市役所の国民年金担当課などで手続きが必要です。

対象者は?

国民年金第1号被保険者(自営業者、フリーランス、学生など)および任意加入被保険者

ただし、国民年金基金に加入している人や65歳以上の高齢任意加入者は付加保険料を納められません。

付加保険料の金額は?

月額400円

*2025年度(令和7年度):定額保険料(17,510円)+付加保険料(400円)

付加年金の金額は?

老齢基礎年金にプラスされる額:「200円×付加保険料を納めた月数

この式だけだと、いまいちピンときませんよね。

例えば、10年(120月)付加保険料を納めていた場合、次のようになります。

  • 支払った付加保険料額:400円×120月=48,000円
  • 上乗せされる付加年金:200円×120月=24,000円(年額)

48,000円支払って、年24,000円が上乗せされます。つまり、受給を始めてちょうど2年で元がとれ、3年目以降は、上乗せ支給分が丸々お得になるということなんです。少額でありながらも、丸2年で元が取れるなんて、正直、かなりお得な制度だと思いませんか?

知っているか知らないかの違いだけで、将来受け取る年金額は大きく変わります。

年金額の不安を少しでも解消するために、是非こうしたお得な制度を知っておいてくださいね。

以上、ゆるりがご案内しました。

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