「付加年金」と「国民年金基金」、結局どちらを選べばいいの?

ゆるり

ゆるり です。
制度とお金の専門家。
令和7年度社労士試験合格、
FP2級、年金アドバイザーの資格を所持。
市役所にて約10年間、社会保障制度の運営に従事しておりました。
これまでの経験を活かして、皆さんにお得な制度やお金の情報をお届けします!

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1年金

主に自営業者やフリーランスの方が加入する国民年金制度。毎月17,000円程度の保険料を40年間一生懸命納め続けたとしても、将来受給できる老齢基礎年金は月額69,308円(令和7年度)です。

十分に貯金を蓄えていた人ならともかく、年金だけを頼りに生活したいと考えている人にとっては、正直心もとない金額ですよね。

そんな国民年金制度ですが、将来の年金額に上乗せをするため、2つの制度が設けられています。それが「付加年金」と「国民年金基金」という制度です。しかしこの2つの制度ですが、両方同時に加入することはできず、どちらか一方しか加入することができません。

前回の記事(「毎月たった400円!コスパ最強の年金増額術「付加年金」って?」)で付加年金について紹介しました。今回は「付加年金」と「国民年金基金」の制度の概要や違いどのような方にオススメなのかについて比較しながら紹介していきたいと思います。

付加年金ってどんな制度?

月額400円を定額保険料に上乗せすることで、「200円×付加保険料を納めた月数」の金額が将来受取る老齢基礎年金に上乗せされます。

詳しくは「毎月たった400円!コスパ最強の年金増額術「付加年金」って?」をご覧ください。

国民年金基金ってどんな制度?

何口加入したか・毎月いくら掛けるかによって将来の年金額が決まります。掛金上限は月額68,000円であり、受給時には一生涯受け取れる「終身年金」または一定期間受け取れる「確定年金」から選択することができます。

詳しくは「国民年金基金」のHPでご確認ください。

加入できる対象者は?

「付加年金」「国民年金基金」どちらも、次の全ての条件を満たす場合に加入することができます。

  1. 国民年金第1号被保険者であること
  2. 20歳から60歳までの人であること(65歳までの国民年金に任意加入している人も可)
  3. 国民年金保険料の定額部分を納付していること

脱退するときの注意点

付加年金の加入、辞退はいつでも可能ですが、国民年金基金は基本的に途中で退会することはできません。ただし会社員になる等、国民年金の第1号被保険者で無くなった場合などには、合わせて国民年金基金の加入資格も喪失します。

結局加入するならどっち?

結論から言いますと、皆さんの「今の経済状況」と、「将来目標とする年金額」によって異なります。

個人的な見解にはなりますが、

まとまった金額ではないけれど小さな金額で気軽に年金を増やしたいと考える人は「付加年金を、長期スパンで腰を据えしっかり年金を増やしていきたい場合は「国民年金基金に加入するのがオススメです。

将来の年金額に不安を感じた今が、年金増額に向けて動くチャンスです! 今からしっかりと、将来のお金の問題について一緒に考えてみましょう。

以上、ゆるりがご案内しました。

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